ユナイテッドサポ大学生の雑記

マンチェスターユナイテッドを応援する一大学生が試合やチーム情報、ニュース、日々感じたことを気ままに書くブログ。プレミアが好きな彼女がほしい。

PL 第13節 vs. Sheffield United (A)

心をかき乱されたシェフィールドユナイテッド戦のポストレビュー。

 

スタメン

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(サブ:グラント、ヤング、トゥアンゼベ、リンガード、マタ、ガーナー、緑木)

 

試合展開

 開始直後はユナイテッドがボールを保持していたが、15分ころから徐々にシェフィールドのハイプレスがハマり、またユナイテッドの選手の相変わらずの連動性のなさから縦パスを奪われて守備一辺倒という感じに。マルシャルは孤立すると徐々に降りてきてしまうことが癖としてあり、ユナイテッドがDFの裏を使えなくなってきてから余計に中盤が狭くなってプレスがハマる。。。という負のスパイラルに陥り、イージーパスミスが目立ち始める。

19分、再三チャンスを作っていたシェフィールドが先制。DFラインからのロングボールに抜け出したムセがカバーに回っていたフィル・ジョーンズをフィジカルで吹っ飛ばしてペナルティエリアに侵入しクロス。中で待っていたランドストラムのシュートはデヘア神に阻まれるものの、詰めていたフレックに当たってゴール。運が悪いとはいえ、中にしっかり二人入っている攻撃意識の高さも素晴らしいし、ジョーンズも対応があまりにもお粗末。ジョーンズの裏は前半終始狙われていたし、前への強さこそ見せていたもののポジショニングの悪さは健在で今後を考えざるを得ないパフォーマンスだった。でも移籍したら相撲リングみたいになりそう。

23分にはペレイラが中盤でボールをかっさらわれてカウンター。左から崩されて最終的にマクゴールドリックが勢いのあるミドルもGK正面。

その後も7本のシュートのうち5本が枠内に飛んでいたシェフィールドに対してユナイテッドのシュートはわずか1本のみ。激しいプレスと組織的な守備に苦しみ、全く思うようにプレーさせてもらえなかった選手たちの表情はかなり暗かった。

 

後半スタートと同時にリンガードをジョーンズに代えて投入し、慣れ親しんだ4-2-3-1で攻めの姿勢を見せようとした矢先の52分、左サイドでボールを受けたフレックが針の穴を通すようなワールドクラスのスルーパスをFWに提供。ボランチとCBの間でうまく受けたムセがこのボールを運び、遠目からスピードのあるミドルをゴール右下に沈めて0-2。これまたペレイラがボールを奪われたところから始まっており、この元ブラジル代表MFもクオリティの低さを露呈する結果となった。

2点差、決定機ほぼ0という絶望的状況だったが、今日のユナイテッドは少し違っていた。やっとエンジンがかかってきて、またシェフィールドが受けに回ってプレスの強度が落ちたこともあり中盤から前が活性化。若手主体のフレッシュさが見られるようになってきた。

72分、ついに均衡が破れる。右サイドを深い位置までえぐったジェームズがクロス。一度はDFに頭でクリアされるものの、こぼれ球をダイレクトでブランドン・ウィリアムズ!!

 

 リーグ2戦目のスタメン出場で初ゴール。ディフェンス強度に比較的苦しんでいたが目の覚めるような一発で試合の行方をわからなくした!

立て続けに77分、ペレイラと交代出場で右WGに入っていた緑木がラシュフォードのピンポイントクロスにうまく合わせて2-2!!!

このタイミングでボールが出る、としっかり感じられているところが完全にストライカーの動きだった。試合を振り出しに戻し、残り時間的にもこのまま逆転までもっていってほしい!

と思っていたらすぐ、79分に奇跡が起こる。この試合唯一といっていいほどの崩しでマルシャルとワンツーから抜け出したジェームズがマイナスにクロス。これを冷静にラシュフォード!!!!!

 信じられん。相手がガス欠で裏がスカスカであったとはいえ、10分弱で試合をひっくり返す力をこのチームが持っているとは。。。ただこの攻勢があまりにもうまく行き過ぎたというのがこの試合のさらなるドラマを作るきっかけになるとは、まだ誰も知らなかった。

残りの10分間を、試合を終わらせるために受けに回る決断をしてしまったユナイテッドに対し、シェフィールドはCBを下げて中盤を厚くし総攻撃に出る。ここでスールシャールはラシュフォードと2トップ気味だったマルシャルを85分に下げて怪我明けのトゥアンゼべを不慣れなアンカーとして投入する。この交代が結果的に凶と出てしまった。

後ろ重心になりすぎたユナイテッドは捨て身の攻撃に対応しきれない場面が増え、ついに90+0分、ゴール前の混戦でこぼれたボールを冷静に収めた途中交代のマクバーニーが鮮やかなボレーシュートで再び同点に。

流石に勝ち越すには時間も策も足りず、試合は3-3で終了。死力を尽くしたが、雨のナイトゲームは両者痛み分けで終わった。

 

 

個人的な感想として、各選手と監督のクオリティがはっきりした試合だったと思う。前半は明らかにユナイテッドというチームの戦い方を研究してきたシェフィールドになすすべなく、人選も怪我人の多さを差し引いても疑問符が残るものだった。ペレイラボランチ、ジョーンズのLCBを同時に試したらあかんやろ。相手が格上相手にホームでいい戦いをしているとわかっていながらあえて3バックを試したのだとは思うが、あのおもしろCBに守ること以上の期待をしたらいかんよ、攻撃につなげられるわけないやん。ペレイラもボールロストが多い選手なのはわかっていることだし、フレッジとのコンビでフィジカル勝負してくる相手にかなうわけがない。こういう試合はボランチがいかに気の利いたパスが出せるかが肝なんだからね。

後半かなりマシになったのは正直敵のおかげではあると思うが、リンガードの投入はうまくいっていたと思う。トップ下に入ってラシュフォード、マルシャル、ジェームズとポジショニングを入れ替えながらゴールに迫るプレーができていた。後半の頭から勝負に出て、それが機能していたところは評価できると思う。また、ペレイラに代えて緑木という選択もかなり良かった。4-1-3-2にして敵を押し込んだことで前半やられていたような嫌なサッカーを展開し、また前線の若手の攻撃パターンの多さが逆転までこぎつけた大きな要因であったことは間違いない。ほぼフォーメーションなんてあってなかったようなものだったけど(笑)

問題は2-3にした後。マルシャルを85分まで引っ張ったのは謎だった。守りに入るなら逆転した直後にDFやボランチの選手を投入するべきだし、トゥアンゼべを入れるならそれこそジョーンズの入っていたLCBとか、ウィリアムズを下げて4バックをキープしてもよかったのになぜアンカーのポジションだったのか。同じく上背があってボールを刈れるガーナーじゃダメだったのか。フォーメーションは変えずにそのままプレスをかけ続けてもよかったのではないか。リードした後に見せた両チームの後ろ向きな采配が試合をドロー決着にしたと思えてならない。

とにかく選手やファンにとって嬉しさより悔しさが残る結果になったのは間違いない。次節は決勝リーグ進出が確定しているヨーロッパリーグアスタナ戦。主力は来週のビラ戦に向けて休ませ、若手はチャンスをつかんでほしい。むしろベテランがしっかりしないといけないのかも、だけど。

 

オーレのリアクション

www.manutd.com

60分までは残念
(どうして標準以下のパフォーマンスだったか)特定できないこともある。しかし、シェフィールド・ユナイテッド の方が我々よりも勝利を求め、自分たちのプレーを信じていた。ちょっとした違いだが、我々は前半に枠内に1本くらいしかシュートを打てなかった。それは受け入れられない結果で、十分ではない。しかし、2-0になってからの反応はファンタスティックだった。

 

選手交代
2-0の状況では動かないといけない。恐れず、自分を表現して何かを起こさないといけない。ダンが試合を通じて初めて相手に囲まれながらも質の高いクロスを上げ、ブランドンの素晴らしいフィニッシュに繋がった。そしてメイソンもゴールを決めたので、今日のスコアラーの平均年齢は20歳未満だった。それは誇りに思えること。ブランドン、メイソン、マーカスにとっても、今日のカムバックは良い経験になっただろう。今回のようなスタジアムでは、簡単な試合にはならない。

 

総括
複雑な気持ちだ。試合の大半では良いパフォーマンスができなかったので、満足はできない。だが、選手の姿勢、状況を変えたプレーだったり、選手たちに何ができるかを示せた部分はある。チームが整っていれば、今日のような会場で、今日のような試合に勝てる。しかし、残念だった60分、70分までのプレーから学ばないといけない。