ユナイテッドサポ大学生の雑記

マンチェスターユナイテッドを応援する一大学生が試合やチーム情報、ニュース、日々感じたことを気ままに書くブログ。プレミアが好きな彼女がほしい。

今季のプレミアリーグのこれまでとこれから

コラム第3号は、これまでのプレミアリーグを総括してみようと思います。各チームの戦績や特筆すべき事項をざっくりまとめて、最終的に順位予想まで出してみようと思います。

 

まず、現在の順位(12節終了時点)をおさらいしておこう。

f:id:gabmmggogo:20191113215928j:plain

 

1強時代の到来

首位に立つリバプール11勝1分と未だ無敗をキープしている。2位レスターとの勝ち点の差はすでに8と、シーズンはまだ3分の1も終わっていないが優勝は決まってしまったのかなという印象だ。今シーズンのリバプールは今までと比べてゲーム内容で圧倒する試合がすべてというわけではないが、ビルヒル・ファン・ダイクを中心とする強固な守備と前3人の安定した活躍で勝負強さを発揮している。かつてのアーセナルのような無敗優勝とまではいかないとは思うが、ぶっちゃけタイトルはレッズの物なのかな。

これまでのシーズンはビッグ6、ビッグ4、シティvsリバプールなど実力が拮抗したチーム同士が優勝を争うという様相を呈することが多かったが、今シーズンに関してはリバプールの一人勝ちになる可能性が高いだろう。それほどまでにリバプールの選手層は厚い。中盤のサブにはオックスレイド・チェンバレンナビ・ケイタ、前線の控えには全く違うサッカーを展開できるディボク・オリギなどそうそうたるメンツが試合にフル出場できないという状況から見てもなんともうらやましい。

 

ラクルではないレスターの輝き

2015-16シーズン、ジェイミー・ヴァーディリヤド・マフレズエンゴロ・カンテなどを擁して優勝し「ミラクル・レスター」と呼ばれたレスター・シティは、現在リーグ2位につけておりトップの座を虎視眈々と狙っている。

しかし、前回旋風を巻き起こしたチームと今のチームのプレースタイルは全く異なる。基本的にカウンターサッカーだった今までのチームに対して、今期のレスターはサッカーIQの高い攻撃を展開。攻撃意識の高いリカルド・ペレイラベン・チルウェルといったSBや、モナコから完全移籍で獲得したユーリ・ティーレマンイングランド代表MFでユナイテッドが興味を持っているとも報じられているジェームズ・マディソンなどがクオリティの高いプレーを披露。ドリブルだけでなくパス、パスだけでなくドリブル突破と攻撃の型をいくつもチームに植え付けたブレンダン・ロジャーズの功績は大きい。ヴァーディ―もこれまでのようなスピードに頼ったプレーだけでなくストライカーとしての仕事をきっちりとこなし、一発屋ではないレスターの新しい形を示し続けている。

 

明暗分かれるBIG6

BIG6と呼ばれプレミアリーグを代表するチームの明暗がくっきりと分かれている。

調子がいいのは前述のリバプールチェルシーだ。チェルシーは移籍市場での失敗を見事に若手が取り戻し、出だしこそ失敗したもののチームは順調に軌道に乗っている。不安要素もあまりなく、この勢いはそのまま続くだろう。チャンピオンズリーグでは厳しい戦いを強いられているものの、最近のリーグ戦では絶好調。CBのフィヤコ・トモリドリブラーメーソン・マウント、点取り屋タミー・エイブラハムがブレイクして活力をチーム全体に与えている。

対して泥沼にはまっているのがアーセナル、ユナイテッド、トッテナム

ガナーズメスト・エジルの扱いやグラニト・ジャカの問題などが不安因子としてそのまま試合に影響し、さらにウナイ・エメリと選手たちの不和が問題となりしっちゃかめっちゃか状態。不安定なダビド・ルイスのプレー、なかなか定まらないボランチの起用方針がより大きな影を落とす。長期政権後の苦悩というのはどのチームにもあるようで、パリを名門に育て上げた名将でさえ対処できないこともあるみたい。

ユナイテッドも客観的に見て調子がいいとは言えないだろう。戦術の少なさはもちろん、フロントの無能さ、怪我人の多さ、一向に決まらないトップ下の人選など問題を挙げれば山積みだ。最近はパフォーマンスが上がってきており、インターナショナルマッチウィーク明けは選手も多く戻ってくるので、浮上のきっかけをつかみたいところだ。

マウリシオ・ポチェティーが6シーズン目を迎えるトッテナムは、チェルシーと正反対に移籍市場で積極的な補強を展開し序盤こそフランス代表MFタンギ・デンドンべレの好パフォーマンスもあり軌道に乗っていたが、怪我人の増加に伴って失速。7-2とショッキングな敗戦を喫したCLバイエルン戦を含めて戦績は下降線を描いており、ここ最近のリーグ戦でも勝ち点をぎりぎり拾うようなゲームが続いている。

 

なんだ、このいいチームは

現在リーグ5位につけているのはエヴァートンでもウルブズでもなく昇格組のシェフィールド・ユナイテッドだ。リバプールとのホーム戦を観戦していた私のそのままの印象をタイトルにつけさせてもらった。恥ずかしながらノーマークだった第4のユナイテッドが今季の台風の目となっている。ユナイテッドからローンで加入し、現在リーグ最多クリーンシートタイを達成しているディーン・ヘンダーソンを含めたフィジカルの強いディフェンス陣とサイドからのクロスの質の高さがウリで、なんと首位のリバプールより失点数が少ない。ただロングボールを放るだけでなくしっかり中盤からつないでいく姿は非常に好感が持てる。対策され始めてからは厳しい試合が続くかもしれないが、今後への期待は大きい。

 

昨季の反動はこんなところに

先に挙げたウルブズやトフィーズは昨シーズン躍進を遂げたが今季悩んでいるチームたちだ。両チームとも2シーズン続けて積極補強に乗り出したが、前者はパトリック・クトローネ、後者はモイーズ・キーンアレックス・イウォビが想定を超えるパフォーマンスを見せることはできず、現在中下位に位置している。スカッドの豪華さと結果が一致しないのはよくあることだが、かけたお金が大きい分見返りを求められるのは当然でファンの批判も大きくなっているのが事実だ。しかしながらウルブズに関してはシティを下したホームゲーム以降調子は上向いているので、今後より上位に食い込んでくるのではないかと期待している。

 

リーグ全体のレベルの上昇

まだ12節しか消化していないとはいえ、5位シェフィールドと16位ウェストハムの勝ち点の差がたった4しかないというのは今シーズンの大きな特徴で、理由の一つにサッカースタイルの変化が挙げられる。中堅と呼ばれていたチームが格上と対戦する際に多く見られたフィジカル戦術(ハイボールをCFに当ててワンチャンスを狙うもの)は影をひそめ、ボールを失うリスクを恐れず縦パスやポゼッションを行うチームが増えたプレミアリーグ全体としてのサッカーのレベルが上がったことはかなりサプライズな出来事であったと同時に現代サッカーの変遷を垣間見ることができる。

 

今季の順位予想

触れられなかったチームがたくさんあったのが悔しいが、ここらへんで今シーズンの最終的な順位を予想して終わりたいと思う。さまざまなご意見お待ちしております。

1 リバプール

2 マンチェスター・シティ

3 チェルシー

4 レスター・シティ

5 マンチェスター・ユナイテッド

6 トッテナム・ホットスパー

7 アーセナル

8 シェフィールド・ユナイテッド

9 ウォルバ―ハンプトン・ワンダラーズ

10 ボーンマス

11 ブライトン・ホープアルビオン

12 エヴァートン

13 クリスタル・パレス

14 バーンリー

15 ウェストハム・ユナイテッド

16 アストン・ビラ

17 ニューカッスル・ユナイテッド

18 サウサンプトン

19 ワトフォード

20 ノリッジ・シティ

 

クリスマスを首位で迎えたリバプールは優勝できないというデータがあるが、果たして19-20シーズンはどんな結末を迎えるのか。今後のリーグ戦から目が離せない。